ピンボールとは?

岐阜で活躍する女性の紹介
〜岐阜で活躍する女性からあなたへのメッセージ〜

デジタルと女性の力で、
社会と企業の課題を解決したい。
岐阜発スタートアップ企業として
新しいダイバーシティ経営に挑戦中。


(株)ミュリー 代表取締役
伊藤 有沙(いとう ありさ)さん(岐阜市)

【2023年6月26日更新】

SNS運用や解析などWEBマーケティングを含む、企業の広報PR活動代行と、HP・動画制作業務を行う株式会社ミュリー。伊藤有沙さんは同社を2022年に立ち上げ、子連れで働く女性スタッフ10名と一緒に運営しています。育児と仕事を両立させるライフスタイルをキャリアに変え、みんなが自分らしく働ける仕組みの中でお客様の利益を生み、新しい社会を切り拓く起爆剤になれるような地球にも人にもやさしい企業を目指しています。

きっかけはラオスの旅
最近はあまり行けませんが、一人旅が大好きで、休みのたびにバックパッカーをして東南アジアをほとんど周りました。長男を妊娠して、これが最後の旅かなと選んだ、ラオスの思い出はしっかりと私の中に根付いています。私は根本がすべて「暮らし」がベースになっていて、山奥できっと何千年と同じ生活をしているラオスの少数民族の暮らしが知りたかったのです。ラオスでは、男性は農業、女性は子どもを抱っこしながら機織りをし、自給自足のため少しお金を稼ぐだけ。無駄がなく、すべてが循環している、人の生きる本質に近い暮らしをしていて、なんて理想的なんだろうという憧れを抱き、優劣はつけられないけれど、日本の文化と原住民の文化が融合した新しい文化が必要だと強く感じました。
そしてそんな思いが種となって、新しい価値観、新しい暮らしを創りたいという理念につながりました。社会にとってインパクトがある、新しい生活文化を創れるような会社を目指しています。

育児と仕事の両立
 就職するまでは、将来の目標も特になく、早く結婚して家庭を持ちたいと思っていました。専門学校を卒業し、名古屋で M&Aにより当時急速に伸びていた介護系スタートアップ企業に就職。本社勤務をする中で歯科医院の新規事業の立ち上げを担当させてもらうなど、様々な経験を積ませていただき、いつか私も自分で事業を立ち上げてみたいという夢を持つようになりました。
24歳で結婚して妊娠・出産、いったん退職したものの、子育ても仕事もしたいという想いで子連れでフリーランスのカメラマンをするなど、小さなチャレンジは子育てをしながらつづけていましたが、なかなか、自分が理想とする事業とまではいかない時期が長く続きました。
そんな中、知り合いの会社の社長さんが、うちで広報PRとして働かないかと誘ってくださいました。女性の活躍を推進し、ママさんの働き方改革に積極的に取り組む企業として知っていたので、働きやすそうだなとお世話になることになりました。
育児をしながら3年ほど働くうち、広報PRとしての仕事を個人的に他社から頼まれるようになってきました。岐阜の中小企業は専属の広報PRの担当者がいないことが意外と多くて、コンサルのような形で、他社のSNSの運用や広報業務を手伝い始めました。同じころ、外注でずっと付き合いのあった女性デザイナーさんと、大手企業の広報PRとして働いていた友人の二人が独立する話が持ち上がり、それならば一緒に仕事をしないかと誘って、私も退職し、㈱ミュリーが誕生しました。
現在はWebマーケティングも含んだ、企業にマッチした広告PRを代行していく業務がメインです。スタッフは、既婚で子育て中のママがほとんどです。私のインスタグラムで募集をすると、ありがたいことに、求めている分野でのプロフェッショナルな腕を持つ女性が集まってきてくれました。ずっと事務から実務まですべて自分で担っていましたが、おかげで現在は、企画と経営に専念できています。
仕事をする中では、広報PRをして様々な企業の集客を代行することによって、お客様自身が大きな受注につながる可能性があり、それが発端となり数十社の関連会社までもが潤っていく。ことばとデザインによるブランディングや発信の力で波を起こしていく広報PRって偉大な仕事だと誇りをもって働いています。

自由に働ける会社作り
夫と二人の息子の4人暮らし。夫は私の事業に関しては口出しはしませんが、子育てに積極的で、朝ごはんの世話や保育園への送り出し、家事も分担制度で協力してくれて、とても助かっています。
公私両立のコツとしては、私の場合、「ライフとワークを分けない」こと。自分のやりたいことを自分の一番効率いいタイミングでやることを心がけています。仕事するうえでのアイディアをいかに出しやすくするか、そのための手段としての趣味という位置づけで、ヨガもサウナも欠かしませんが、仕事のパフォーマンスをあげるために通っているだけです。
会社員時代、フルタイムで働くのがしんどくて、忙しくてもそうでなくても朝出勤して夕方帰る出勤形態しかないのはなぜだろうと思っていました。「決まり切った勤務時間に無理やり人を当てはめる働き方」では会社も伸びない、誰もイキイキしてないし無駄だという思いから、基本的にはスタッフそれぞれに働き方は任せています。一か月の成果を明確にして渡し、あとは自主性にお任せするのが、子育て女性にとってすごくお勧めな働き方だと感じていて、スタッフには子どもが寝た後20時から0時までリモートで働くママもいます。生活というジャンルの枠組みの中に、オンもオフも共存している考え方です。

地球にやさしい経営を
今は女性が中心で、なるべくCO2もゴミも出さないデジタル主軸の会社を目指しています。そう言うと、なんだかゆるい感じでやってそうとか、経済性にこだわらない会社経営をしているのではないかと思われることがあります。しかし、業務ルールと業務マニュアルをしっかり掲げ、全ての業務にKGI(重要目標達成指標)とKPI(重要業績評価指標)を設定する。相談する時は数値ベースで自分なりの案を持ってから伝えよう、と話していて、もしかしたらどこよりも数字に厳しい会社かもしれません。一緒に働いてくれるスタッフには、より自分の強みを活かして生きてほしいという私の想いと、女性だからとか、フルリモートだからとか言われない、結果にもこだわる自由な働き方を実践してほしいという想いがあり、様々な試行錯誤をしながら会社運営をしています。
いつか、ミュリーの働き方が全国のモデルケースとなるような、ダイバーシティ経営を目指しています。今は、挑戦しないことの方がこわいので、勝ち取るためには勇気を出して行動していきたいと思っています。同じように、勇気を持って一歩を踏み出す女性の力にも、今後もなっていきたいと思います。